2016年6月7日

合成語のアクセント

上記の通りで、合成語のアクセントについてです。

公式のアクセント論というのはこれですね。
study_アルカ論

長音節:CVCC, CVVCなどの長い音節。このうちCVCCをS(syllable)で表記
短音節:CVCからなるもので、Cはφでもよい。H(heavy)で表記
全モーラ:CVからなるもので、Cはφでもよい。a,ma,ka,taなど。M(medium)と表記
半モーラ:Cのみ。s,t,kなど。L(light)と表記
・第一法則

アクサン表は三位までだが、アクセントが置かれる変域は四位まで。
アクセントの付く位置は下記の通り。若い数字の法則が優先。

1:二位までのSにアクサン
2:二,三位のHにアクサン
3:三位のMにアクサン
4:二位のMにアクサン
5:四位にアクサン

これに従うとalsabはHHと分析されるので、第一法則の2を満すことになり、álsabとなります。

ところがこれを発音するときに、語源の影響を受けてしまいます。
alsab(脱ぐ)は、反意語を作るal-とsab(着る)の合成語です。そこで、sábの影響を受けてalsábと発音したくなってしまうわけですね。

これについて、セレンさんから反応がありました。
>TL ~2016/5/15 – 幻語結界

2016/5/2
>ソーダさん
álsabでもalsábでも分かりますよ。アクサン考によるとálsabなんですが、人によって接頭辞にはアクサンが付きにくいという風潮があったのでalsábという人もいました。造語したてはalsábと言い、やがてそれが本来派生語であるというのが忘れられた頃にアクサン考に従ってálsabになる傾向がありました。というかこれ、アルカ論に載せるべき記事ですね。niasさん、すみませんがダ-デアル体でこの一連のことをHPのアルカ論内に記事立て願いまする…。m(_ _)m

ということで、語源意識が強い場合は語源の影響を受けた発音になるようです。

ちなみに僕は語源とか全く関係無いはずのatapなども、atápと発音してしまいます。
これは多分ただの間違いです。

0 件のコメント:

コメントを投稿