凪霧の改訂って結局何をしたの?何をする予定なの?というのをまとめます
音韻の変更
tx, j, x行の変更
tx, j, xの子音と、yu, u, ya, ye, yo の組み合わせの音節(つまりtxya等)が廃止され、
a, e, o, iだけになりました。
(ちなみにsw, wの子音は、改訂の前からa, e, o, iの母音だけが使えます)
それぞれ以下のようになります。
- yu > i
- u > i
- ya > a
- ye > e
- yo > o
ts, z, s行の変更
tsyu, zyu, syuが廃止されました。
それぞれtsi, zi, siになります。
swの発音変更
sw の発音が[sᵝ]から[θ]に変更されました。
促音の変更
同じ子音を2つ並べて watta のように促音を表記していましたが、
促音は常に k で表記するようになりました。
tsuktu と書いて「ツットゥ」のような感じです。
また、促音(k)で終わる単語が存在するようになりました。
アクセントの変更 (未完了)
改訂前: 方言アクセント分類
標準語では、単語のアクセントは以下2種類
・降 第一音節が高く、残りが低い
・昇 第一音節が低く、残りが高い
改訂後: アクセント
極字単位で3種類のアクセント「降」「昇」「中」のアクセントを持ち、
一定の規則に従って、音節ごとの高低として表れる。
文法の変更
格と態の変更 (辞書反映未完了)
表面上の格とは別に、意味上の格が設定され、格と態に人称が相関するようになりました。
改訂前: 第九課
動詞が、基本的な格 so(主格), yu(対格), te(与格) と直接関連する。
動詞の態
・受動形では、yu格とso格が入れ替わる
・使役形では、使役者がso格になり、もとのso格はte格になる
・使役受動形では、使役形のso格とte格が入れ替わる
改訂後: カタログ2017凪霧
動詞は、意味上の格「行為者」「被影響」「受利害」と関連する。
so格(主格の決定)
・3つの中に1人称のものがあれば、それがso格になる
・3つの中に1人称が無く、2人称のものがあれば、それがso格になる
・3つの中に1人称も2人称も無ければ、行為者がso格になる
残りの格の決定
・被影響はso格でない場合、ji格(対格)になる
・受利害はso格でない場合、te格(与格)になる
・行為者はso格でない場合、動詞の格に被影響が無ければte格(与格)になる
・行為者はso格でない場合、動詞の格に被影響が有る場合はmu格(奪格)になる
動詞の態の決定
・行為者がso格にならなかった場合、動詞は受動態になる
・行為者がso格で、行為者か被影響が行為者と同じ場合、動詞は再帰態になる
・それ以外の場合。動詞は通常態になる
通常法と修飾法の分離
動詞や形容詞を、述語として文末で使う時と、他の名詞を修飾する時とで、
どちらも終止連体形を使用していましたが、前者は通常法、後者は修飾法に分かれました。
他にも、「〜形」という用語が「〜法」に変更されています。
- 連用形 > 接続法
- 名詞形 > 不定法
- 命令形 > 命令法
- 仮定形 > 条件法
- 終止連体形 > 通常法、接続法
- 否定形 > 通常法否定、修飾法否定
- 否定命令形 > 命令法否定
- 否定仮定形 > 条件法否定
- (新設)名詞法否定
用言の活用の変更
用言の語幹の最後が母音か、nか、kかによって活用が変わるようになり、態と時制が複合して変化するようになりました。
改訂前: 品詞と活用
改訂後: カタログ2017凪霧
複合語の作成規則を設定
各単語に、発音とは別に基層形が設定され、複合語を作る際には、一部の条件で基層形の影響を受けるようになりました。 接語音韻変化
辞書・語彙の変更
ラテン文字表記主体から漢字ハングル表記主体へ
見出し語や本文中での凪霧が、ラテン文字転写から、漢字ハングル転写に変更されました。 見出し語と関連語以外では、日本語と混ざらないように、凪霧の部分を { } で囲います。
語種の表記を追加
辞書に語種として第一類(語根)、第二類(合成語)、機能語(機能語)が記載されました。
基層形の追加と語形の見直し
第一類の単語には基層形の項目が追加され、第二類の単語では語源欄に語源となった語の基層形が書かれるようになりました。
改訂前は、極字ひとつの音節数は特に決まっていませんでしたが、1音節〜2音節に統一されました。
名詞と動詞の項目を統合
改訂前は、動詞は動詞単独で、終止連体形語尾の lu を付けた形で辞書に掲載されていましたが、
改訂後は語幹のみで掲載されるようになり、語幹の名詞がある場合は名詞と動詞が1つの項目にまとめられました。
動詞タグが付いている単語は、発音の最後が母音か、nか、kかに合わせて語尾を付けることで、動詞として使えます。
形容詞も同様です。
造語法の整理 (未完了?)
改訂前は、派生語を作る際、
音はそのままで極字だけを変えたり、音も少し変えたりすることがありましたが、
そうした造語法を基本的に廃止され、同じ極字にまとめられたり、複合語にされたりしています。
また、合成語についても、不規則に音が変化しているものがありましたが、規則的な語形に変更されています。
動詞の名詞形がそのまま名詞になったもの、動詞の連用形がそのまま副詞になったもの等がありましたが、
動詞を語幹だけにするか、合成語にされています。
その他、メモに残っていた作業予定
作業メモから抜粋。基本的に詳細は不明です。
改訂作業の初めの頃に書かれたものなので、これまで書いた改訂作業と矛盾しているものもあると思います。
- a e i o u y wの前のn kは落ちる
- 他動詞と自動詞の対応が、「原形/ju」の時と「so/原形」の時があってバラバラ→前者に統一
- 原形から派生した単語の格組が原形の格組を反映してないときある→反映する
- 相助動詞がつけれない動詞が明確に書かれてない→形容動詞として別品詞化
- 相助動詞が付けれる動詞であるべきなのに訳語欄が適当なせいで状態動詞に読み取れるのがある→書き直す
- 道具にluを付けて無理やり動詞にしてる→道具-taluに直す
- lanXXXluみたいな古語形が残ってる→XXXlanに直す
- 動詞XXXluの名詞化がXXXliとかXXXのみとかXXXtoとかXXXikoとかバラバラ→XXXliは道具、XXXkoが名詞化、XXXto(te/tu)は結果物で統一
- 終助詞の分類が雑→直す
- i消 (語頭のiが、消えると成立しない場合以外消える)
- g変 (gはjになる)
- l則 (la le loはna ne noにしてli lyu lu lya lye lyoはi yu u ya ye yoくらいになる)
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