2016年9月3日

ルティアってどんな国?

僕はカルディアで話される言語「ルティア語」の製作をしています。ルティアという国で話される言葉です。

そこでルティアってどんな国なのか、ということを考えているのですが、あんまり具体的にイメージできていません。
とりあえず、資料から分かるルティアについてのことや、そこから考えたことなどを書いていきます。

ルティアはカルディアの列強三国に入っています。魔法が全盛期のころはアルバザードと世界一位を争うほどの力がありましたが、現在はアルバザードには国力で大きく差を付けられています。古くはシージアという国でしたが、約6000年前にアルバザードの前身であるレスティルの王によって陥落し、現在のルティアが建国されました。しかしルティアの文化そのものは、シージアの頃から連綿と続いています。

現在世界最強であるアルバザードに対して、当然世界の国々の人は憧れを抱く人が多いのです。世界中から憧れられるアルバザード人ですが、アルバザード人の憧れの対象はルティアだそうです。紫苑の書に登場する前期大学生アリア=イネアートもルティアに旅行していました。アルバザード人にとってルティア人は、理知的で思慮深い人たちというイメージです。悪く言うと「薄暗い」「鬱っぽい」という表現がされることもあるようです。

ルティアは非常に伝統的で保守的な国です。伝統と規則をとても重視します。最初はアルカからルティア語に借用することにも非常に消極的でしたが、約100年前のミロク革命以降はアルカからの借用も増えたそうです。

ルティアは非常に魔法の技術が進んでいました。約3000年前にはルティア人の魔導士ユクレシアが、アンシャル地方で猛威を奮っていた、疫病をばらまくダイズアイライという魔物の駆除に成功し、各地で駆除をして回りました。魔法の技術が高すぎたために、魔法を使わない工学技術の研究が遅れ、約500年前に魔法が失われて以降の現代では他国に技術的なリードを許したのだと思います。

カルディアには、魔力のふきだまりとなる亜晄泉が各所にあります。そこには各国の文化が強く反映された建物が作られます。ルティアの亜晄泉は逢魔宮と呼ばれています。
逢魔宮にある建物(逢魔館)は、レンガ造りで薄暗く、高い所に窓があります。中には本が置いてあり、小さな図書館のようになっています。
入口にある門(逢魔ヶ門)は黒塗りの鉄錠門で中が見えにくくなっています。建物の壁には蔦が這っていたり、門には薔薇が絡まっていたりします。
逢魔宮では、特に魔力のなかでもヴィル、つまり魔法に使用する魔力についての効果が高いそうです。

ルティアでは、約10000前ごろに陰陽五行説が成立しました。五行の内容は中国のものとは少し違っていて水風土火雷となっています。陰陽五行は方角、季節、人体構造、道徳観念など様々なものに適応され、ルティア独自の哲学、倫理、医学などを生み出しました。特にルティアで体系化された漢方や鍼灸は、アルバザードなどでも有効な治療法として評価されています。

ルティアは、芸術・服飾・音楽・文学・文献学などの文系科目に強いようです。芸術的なセンスは全体的に地球の西洋に近いようで、シュミーズドレスを着ていたりチェレスタを開発したりしています。

ルティアの食事についてはあまり言及はありませんが、凪と同じく、生の魚を醤油やわさびで食べる習慣はあるようです。
筆記用具は主に筆だったようです。現在は鉛筆やペンだと思いますが。

地球に相当させるとしたら、中国と、フランス・ドイツ・東欧あたりを混ぜた感じでしょうか。具体的な景色や空気がイメージしにくいですね。

ルティアは現在は、アルバザードに国力は負けています。しかし過去のことやアルバザードからも一目置かれていることから、ルティア人はルティアに自負を持っていると思います。国力ではない何か(歴史?文化?魔法?)の点で、ルティアが世界一位であるという自信やプライドがあるような気がします。

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