2018年4月28日

後期新生アルカ

現実世界でのアルカの歴史についてです。アルカは時期によって大きく言語自体が違っていて、大きく初代アルカ、先代アルカ、古アルカ、制アルカ、新生アルカの5つに分けられています。2009年5月15日までのアルカの歴史はarka @Wiki アルカ文法史に詳しくまとめられています。

2008年1月19日に制定されてから現在まで続いている新生アルカには、さらにプロトタイプ新生アルカと、前期新生アルカという2つの分類があります。
前期新生アルカは2008年5月30日から始まっていますが、終わる地点が定まっていません。そこで言語に大きな変化が起きた、2010年8月30日を前期新生アルカの終わりとし、それ以降は後期新生アルカと呼ぼうと思います。

副詞の改訂

新生アルカになる以前、制アルカでは、動詞を修飾する副詞は、動詞の直後に置いて後置修飾していました。 "lef-e tax"(速く走る) という感じです。ちょうど名詞を修飾する形容詞を、その名詞の直後に置くのと同じ具合です。
しかしそれだけでは不便なため、「格詞rax + 形容詞」とすることで、他の場所にも副詞を置けるようにしていました。"rax tax"(速く)

新生アルカではこの "rax" が "se" に変わりました。その直後にくる副詞が母音で始まる場合は "s'" になります。 "se vein"(強く)、 "s'aluut"(必ず) といった感じです。また動詞の直後に置く副詞は純副詞に限られ、形容詞から作る通常の副詞は必ず "se" を付けるようになりました。

2010年5月29日ごろ、一部のアルカ話者が "se" を "e" と言いはじめました。副詞に必ず "se" が付くようになったことで、s音がうるさく感じられることが原因だと考えられています。
翌日5月30日に、"se" は "e" に変更されました。 "s'" はもとのままです。 接続詞 "e"(〜の~) と同じ音になりますが、文脈から十分判断可能だろうということでした。

しかしこの変更は、一部のアルカ話者に受け入れられませんでした。そもそも、本来は格詞のあとは名詞がくるはずなのに、形容詞がくるのはおかしいということになりました。
2010年06月15日、副詞は接尾辞 "el" で表すことになりました。母音で終る単語では "l" だけを付けます。"veinel" (強く)、"tinkal" (とても)

幻日辞典 "freyu"(副詞) の項に、この経緯についてより詳細な説明があります。

代名詞の改訂

以下は2010年6月6日の、pikkoの改訂と女性敬体新設から使われていた、代名詞(とおまけに文末純詞)の位相(口調)ごとの表です。

位相私の私たち私たちの君の君たち君たちの確認不確実伝達
seetanantansantestitiiltiistiileskokseitisee
ardenderderdsedersededdisdinsedissedinkaksaidiser
albendaidaidsedaisedidbebeetbeesbeedesgorzor
yuulamiamitseanseanttirtirtsetirsetitsainseimtiser
pikkonounounlenolenontiutiutsetiusetiutsaanseemtiseu
ammanornortdenadenantwatwandilisdilinzeeteyadisse
mayutenatenantilistilinseet
ganonernerdsenersenedbisbiitsebisbiidisgarzardiser
yunk/yunanonnoanlenalenantyutuanlilislilinseteeyotisse
yunk敬体nomnoumlenaulenaunlullunliliulilumseueyululna
yuna敬体tissen

2010年8月26日、音が似ている単語が多いので、軽度難聴のアルカ話者に配慮し大規模な改訂がされました。赤字の部分が変更点です。

位相私の私たち私たちの君の君たち君たちの確認不確実伝達
seetanantansantestitiiltiistiileskokseitisee
ardenderdentorfenorfantdisdinsedissedinkaakdaanadizmal
albendaidaidcuudcuudisbazbazelbcandbcendidaxxazorlaga
yuulamiamitseanseanttoltolteflentflandolranxelfixetflenzel
pikkomenmenalliialiiansalasalensetyusetutxattasivanramma
ammaemaemilpoltepoltontwatwalklansklansensoonayundiweeze
mayunoelnottexenonxenoanxianxianttelulteletsannaenxexiima
ganoganganetkalatkaldesbegbegetwaletwoldenyatteindibelze
yunk/yunanonnoanlenalenantyutuanlilislilinseteeyotisse
yunk敬体milkamilkanxelisxelienlulluenisfelisfeliaaxxenyannyalulna
yuna敬体tissen

幻京体

これが一番ぱっと見で分かりやすい変化ですが、2010年8月30日、制アルカから使用されていた幻字が改訂されました。

上段が新しく制定された幻京体、下段がそれまで使われていた夕月体と呼ばれる書体です。

アルカ公式サイト 幻字の発展に、より詳細な文字の歴史があります。

まとめ

2010年夏に、副詞の表現方法、代名詞、そして文字と、言語に関わる大きな改訂が多くありました。特に影響が大きく、また一連の改訂ラッシュの最後となる文字の改訂、2010年8月30日を境に、前期新生アルカと後期新生アルカを切り分けようと思います。

これ以降大きな改訂はなく、現在も後期新生アルカは続いていると考えています。

2013年5月21日以降は、管理体制の大きな変化により俗アルカと呼ばれています。しかし俗アルカでの変更は単語の追加・保守に留まり、言語自体への影響はほとんどないでしょう。言語区分としては現在も後期新生アルカ、強いて言えば後期新生アルカの下位分類としての俗アルカであると考えています。

アルカの歴史的な区分としては、言語区分と政治区分という2種類の区分があるようですが、今回は言語に着目して分類しました。

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